四国キャンパス 研修ガイド2025

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- 研修 取材
レポート
「 安心 な 経 営のため の資 金 繰り講 座 」
2021 年 11月 4・5 日開催
(文=竹森まりえ/ Web デザイナー)
「利益は増えたのにお金が減ったのはなぜ?」
「儲かった以上の税金はかからないはずなのに、
資 金繰りが苦しいのはなぜ?」
「在庫を増やすな!とよく言われるのはなぜ?」
そんなモヤモヤが、
「利益」と「お金」の関係性を学ぶことでクリアに!
元金融マンで実務 経験豊富な青木講師がわかりやすく解説してくれる講座を、Web デザイナーで
中小企業の支援者としても活躍されている竹森まりえさんに体験取材していただきました。
「とにかく納得することだらけでした」という、竹森さんの 2 日間のレポートをお届けします。
は P/L(損益計算書)と B/S(貸借対照表)
について。
「P/L の見 方 は わ か るけ れ ど、
B/S のほうはよくわからない」という参加者に、
青木講師は「言葉の定義」をしっかりと示してくれ
ます。例えば、
「資 産とは。カネそのもの、カネ
に換わるもの(カネに換わるものなのに、まだ換
わっていないもの)
」
「負債とは。カネを支払うべ
きもの」など。よく聞く言葉ですが、
「定義」を聞く
ことで、ハッと気づきモヤモヤが晴れることが多々
ありました。
「P/L とは、1年を通じて利益が出たのか損が出
たのかを計算する書類のこと」という定義を聞い
たあと、P/L の見方をテキストを使って学びます。
青木講師は指標・比率・公式・専門用語がぎっし
りと詰まった資料は使わず、口頭でわかりやすく説
明しながら、受講者にテキスト内の空欄への記入
を促します。ホワイトボードへの板書と青木講師の
説明をもとに、私もどんどん記入していきます。
「みなさんの会 社でも複 数のモノやサービスを
売っていると思いますが、どの商品が一番儲かっ
ていて、どれが利益に寄与していないのかは P/
L ではわかりません。私が銀行マン時代に上司に
言われたことは『分けることはわかること。わか
ることは分けること』ということ。商品で、事業部
でなど、みなさんも分けることから始めましょう」
との助言もありました。
続いて、B/S の言葉の由来や見方の説明を聞
いたあと、簡易な事例や実際の企業の 3 期分ま
での B/S を見ていったのですが、後半になると
1
日目
参加者が 理 解し記入しやすく工夫さ
れた穴埋め式のテキスト
34
「言葉の定義」を明確に説明してくれる青木講師
香川、高知、愛媛から21名の参加者
見方に慣れたせいか、
「あれ、
ここ何だかおかしい」
「P/L も一緒に見てみたけど、なぜこの期にこの
数字が 下がっているの?」とふとした違 和感に気
づくようになりました。
集中して演習問題に取り組む受講生
たち
1日目から2日目への数字つながりが理解しやすい、
青木講師のホワイトボードへの板書
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