四国キャンパス 研修ガイド2025

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- 研修 取材
レポート
利益につなげる品質と生 産性向上
「現場改善の基本を身に付ける!」
2022 年 11月 2・18 日開催
DAY
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製造部門管理者
製造部門リーダー
取材・文/高橋さよ(フリーライター)
など
正常と異常の見える化で
強い現場をつくる!
「皆さんは、自分の職 場が今、正常なのか異常な
のか見えていますか? これが見えなければ管理や
改善はできません」という佐藤講師の問いかけか
らスタートした 1 日目。
「5S は掃除をすることでは
なく、物を見える化すること。そして、5S を定着
させ、成果を得るためには QC ストーリーによっ
て改善の見える化も必要です」と語る佐藤講師は、
他社の取り組み事例を多数交えながら 5S の基本
をていねいに解説していました。座学の後は、QC
ストーリーによる改善の演習として、班に分かれて
紙の箱づくりが行われました。1 日目はどの工程で
どういった不良が発生しているかを分析。2 日目に
行われる、QC ストーリーを使った改善へと続き
ます。
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5Sによる自社の 現 場 改 善 の成 果 を 発 表。 佐 藤 講 師によるとビ
フォーアフターの写真を撮っておくことも大事だといいます/ 5 特性
要因図を使って不良の原因を書き出します。体系的に探ることでより
具体的な改善策が見えてきます/ 6 QCストーリーを実践したことで
箱づくりの不良改善効果が目に見えて表れました
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分 かりや す い言 葉 で5Sの 基 本 を 解 説 する 佐 藤 講 師/ 2 箱 の
チェックを行いながら、不良の原因を考えます/ 3 不良の原因を分
析するための視点をアドバイスする佐藤講師
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DAY
4
こんな方が受講しました
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QCストーリーによる改善を実践!
劇的な変化に驚き!
2 週間後に開催された 2 日目の講座では、まず “ 宿
題 ” として出されていた「5S による自社の現場改
善」の成果発表が行われました。5S の基 本を理
解したことで「自分だけが動くのではなく、チーム
として取り組むことができた」と喜びを語る方もい
ました。そして、講座の後半は、前回行った QC
ストーリーの演習の続きです。 今回は「特性要因
図」を使って不良が生まれる原因を探り、そこで
得た改善策を取り入れて再度、紙の箱づくりを行
いました。すると、どの班も不良の発生率や生産
スピードが劇的に改善! 受講した皆さんも手応え
を感じている様子でした。最後は一人一人が感想
と今後の目標を発 表して本講座は終了。
「 改善が
改善を呼びます。ぜひ続けていってください」とい
う佐藤講師の言葉で締めくくられました。
この講座で取材 記者が分かったこと! 身についたこと!
現 場改善を行うには、5S活 動による「物の見える化 」と、QCストーリーによる
「改善の見える化 」が大切!
思いつきで改善を行うと失 敗する。事実(結果)に対する原因を体系的に探ることで、
より明 確で効果的な改善策を考え出すことができる!
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